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バンドウユミ  Private Blog   野良ナレーターの上々↑↑ライフ 

『ブラック・スワン』

バンドウユミ
初日が水曜日(レディースデー)だったのは、絶対に意図的。
とは言え前評判の高かった作品だけに、男性の観客も多かった。
初日・第1回目の上映。あいにくの雨。入りは7割って状態の劇場に、5分前に駆け込んだ。

 『 ブラック・スワン 』

ジャンルとしては「スリラー・サスペンス」に属しているみたいですが。
これは サイコ・ホラー です。ハッキリ言って。
しかもいろんな意味でイタい。超イタい。
ま、これはご覧いただければわかると思います。はい。


【白鳥の湖】はその昔、 童話をベースにバレエにアレンジされたそうで、
白鳥に変えられた娘(スワン・クィーン)は王子の真の愛で目覚めるはずが、
もう一人の自分である黒鳥に王子を誘惑され、絶望して自ら命を絶つ。という、
まぁポピュラーな古典ですわな。


ナタリー・ポートマン演じるニナ・セイヤーズは「白鳥」の化身。
世間一般的にいうところの「バレリーナ」「プリマ」ってこんなカンジ?ってカンジ。

対してミラ・クニス演じるリリーは「黒鳥」。
バレエダンサーというよりはかなり現代的な「ダンサー」。ポールダンスとかしそうな雰囲気。


個人的にはニナと母親の関係性。
繭のように閉じた関係性の中に内包された「爆発寸前の狂気」が・・・ね。
こういう母親っているよね~的な。うん。

それからウィノナ・ライダー演じる、ニナの前任のプリマドンナ・ベス。・・・怖かった


基本映画っちゃーそんなモンだと私は思ってはいるんだけれども。
この作品も例に漏れず、評価が完璧に二分されます。
エンドロールが流れた瞬間に席を立った人もいれば、
「ありがとうございましたー」の係員の声がかかるまで立たなかった人もいる。
ちなみに私は後者。

あまりに考えることが多すぎて、タイミング的に雨足が弱まってたことを幸いに、うちまで歩いて帰りました。
眉間にしわを寄せながら「あーでもない・こーでもない」と言いながら歩いてる私とすれ違った人には、
それはそれでホラーだったのではないかと

何はともあれナタリー・ポートマンの演技が圧巻だったのは事実。
でもアカデミー賞主演女優賞以外の受賞は難しかったろうなってのも事実。

体調・メンタル等万全の体勢での鑑賞を、強く強くお薦めします。是非に。
とても美しく、そしてとても怖い作品です。

最後にヴァンサン・カッセルの、印象的で・かつこの作品の象徴とも言える台詞を。

 The only person standing in your way, is you. It's time to let her go. Lose yourself.
  君の前に立ちはだかるのは 君 もう邪魔させるな 自分を捨てろ

・・・・・・深いなぁ・・・・・・。